健康に役立つ「雑巾がけ」

学校の体育館を雑巾がけする姿を見て何を思うか?

雑巾がけに勝る健康法は少ないと思います。健康効果を考えたら、膝は曲げても膝小僧は床に着けない。背中は出来るだけ水平に、腕は垂直に。アキレス腱を意識して伸ばす。顔は真下を向かないで、2,3メートル先を見る。手は掌をを思い切り開いて、雑巾は大きめの物を用いる。この態勢で息が切れる程度のスピードで雑巾がけをしたら、間違いなく健康維持に貢献できます。

この姿勢は、股関節、肩関節、膝関節などを正常な位置に矯正します。心肺機能を高めます。そして何よりも手足の先端部にあるセラピーポイント(放置すると乳酸が溜りやすい場所)を刺激して身体中の血流を良くします。

しかし、永平寺の修行僧を除くと、そのような体験は現代生活の中ではできなくなりました。この他にも、鼻緒の履物、和式トイレなど、生活習慣の中で健康に役立っていたものが次々に消えてしまいました。そのことが、生活習慣病にどれだけ影響を与えているかについては、誰が考えても明白でしょう。しかし、今さら元の生活には戻れません。ですから、それを補う知恵が必要なのです。私が皆さんに15年以上も前から勧めている「パームセラピー」が、きっとそれを補ってくれるはずです。